2008年9月10日 (水)

落雷で通信ボード不具合 2

落雷被害の復旧作業を進めたが、結局一部機器が間に合わず完全復旧にはいたらなかった。といっても実運用は出来るレベルへ戻すことはできたので、まずまず。

先日、交換LSIチップが見つからず修理を見送った通信ボードだが、互換チップがようやく1つだけ見つかり、早速交換してみた。

問題のチップは82C51A、スタンダードなシリアルインターフェイスLSIだ。不具合の生じた通信ボード(CONTEC SIO-2PS(98))にはSOPパッケージ品が使われている。DIPパッケージなら容易に入手できるが、SOPパッケージ品がみつからなかったのだ。

何とか互換性があると思われるNEC μPD71051GU-10を1個だけ入手した(日本語データシードでは82C51Aとの互換性について触れられていないが動作は同じ、英語データシートをみると置き換え可となっている)。
面実装なので面倒だ、というより滅多に面実装デバイスを使わないので慣れていないのだ。コツコツ作業で乗せ換えて、テストすると見事に正常動作させることができた。

制御システムの制作に関わって約20年ぐらいになるが、10年以上継続して動作しているものも少なくない。PC98のCバス用インターフェイスはもちろんだが、IBM-PCのISAバス用インターフェイスも不具合が発生したとき、代替品を入手するのは相当困難だろう。修理が必要だとしてもメーカーのサポートも終了していれば、今回のように自力で修理となるが部品入手まで困難となるとどうしようもない。致命的事態が起きる前にシステム更新を検討してもらえるといいのだが・・・。

追記
82C51AのSOPパッケージ品について、取引先からOKI製のものなら取り寄せ可との連絡があった。同様のトラブルだったら、もうしばらく対応できそうだ。

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2008年9月 8日 (月)

落雷で通信ボード不具合

先月29日に東海地方でも集中豪雨があり、とくに岡崎市では被害が大きかった。

このような夏の豪雨があると気がかりになるのは春日井市の落雷被害だ。
春日井市のとある施設で磁気カードを利用した駐車場の管理制御システムを10年前に製作した。3ヶ所に分散しているゲートを制御する各PCと建屋内の管理PCと構内電話線で繋ぎデータ共有するシステムだが、ゲート側は実質屋外設置なので大きな落雷があると不具合が起きる。
毎夏1回は使用不可の事態が発生するのだが、磁気カードリーダーが障害を受けるのはもちろんだが、それと接続されているPC側の通信ポートもダメージを受ける。これまでは予備品との交換などで凌いで来たが、通信ボードの予備品もなくなっていた。
このシステムはNECのPC98シリーズを使用したもので、PC本体が生産中止品なので通信ボードのメーカーもPC98対応品を廃番にしていたのだ。

やむを得ず、自らボード修理することにした。修理するのは通信ボード5枚(以前不具合があって廃棄寸前のものが2枚あったのでこれも修理して予備品とする)。ただ今回の落雷は相当大きなものだったらしくパラレルボードまでダメージを受けており、合わせて10枚分の修理となった。

Siopd1
チェック中の通信ボード。
調べてみるとダメージを受けていたのは、通信ボードもパラレルボードも出力側だけだった。どうやら最終段のチップ交換だけで何とかなりそうだ。

Siopd2
通信ボードでは左上と右下のラインドライバ(SN75174)を交換した。今後のこともあるので、ソケットを付けて随時交換可能にしておいた。

修理後のテストでは1枚の通信ボードを除き正常動作するようになった。問題の通信ボードの片チャンネルだけ送信ができなかった(受信は正常にできる)。さらに調べて見ると、ラインドライバまで送信信号が届いていない。
Siopd3
送信信号はこのLSIから出力されるのだが、オシロで見てもTx端子はLowレベルのままで変化しない。どうやら落雷時のパルスがラインドライバを突き抜けて、このLSIまで達していたのではないだろうか。
それじゃあこれも交換しようと、大須のパーツ屋を廻ってみたが見つからない。スタンダードなLSIで、昔は一般的に使用されていたと思うのだが・・・。ネット通販でも見つけられず今のところこのボードについては手詰まり状態だ。

とは言え復旧に必要なボードは用意できたし、その他の交換機器も10日には揃うらしい。クライアントの復旧希望期限(13日)には間に合いそうだ。10日の設置復旧作業が無事に進むことを祈りたい。

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2008年6月 9日 (月)

ディスクトップPC更新 その6

新しく移行したPCは今のところ問題なく動作している。導入当初のミスがあり,OSはXP Professonal SP2のままだ。OS再インストール後,WindowsUpdateの更新も十分に行ったし,そろそろSP3をインストールしてもいい頃だろう。

残されたSP2用更新が残されていないことを確認して,SP3のインストールを試みた。以前にも一度実行しているが,2~30分ほど掛かって終了した。再起動後,特に動作に問題はない。しばらくは様子見となるが,もしこれで前回と同様の症状が発生したら思うとぞっとする。

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2008年6月 4日 (水)

ディスクトップPC更新 その5

新しいPC:マウスコンピュータ「MDV ADVANCE ST 4930S」が到着して2週間が経過した。始めはトラブル(といっても実態は当方のミスが起因であり,マウスコンピュータの製品が悪いのではない)で1週間ほどバタバタしてしまった。

必要となるアプリケーションを1つインストールしては動作確認を繰り返して,ようやく移行作業が完了した。データはすべてネットワークハードディスク「BUFFALO TS-H2.0TGL/R5」に移動させ,以前のPCからも排他的にデータを利用するようにしてありバックアップ機として位置づけとした。

2台のPCでキーボードとマウスを共有するため,サンワサプライ「SW-KVM2WVP」を利用している。PCやモニタなどの位置関係から別途延長ケーブルを用意しなければいけなかった。事前にケーブル長やコネクタのオスメスを良く確認しておくべきだった。といっても手元スイッチ付いており,これでPC切り替えができるのは便利だ。

とりあえず,やれやれ

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2008年5月27日 (火)

ディスクトップPC更新 その4

前回「DVDの再生ができない」問題で頓挫してしまった。そこでマウスコンピュータのサポートセンターへ問い合わせフォームで問題点を尋ねてみた。

正直メーカーサポートにはあまり期待していなかった。昨日のAM11時ごろフォームの送信を行ったのだが,今日の朝(返信メールの時刻はAM4時)には回答があった。遅くまでご苦労なことで,ありがたいものだ。

回答の要点は2つだった。1つ目は再生ソフトの混在は避けてほしいということ,2つ目はVideoボードのドライバソフトの最新版をインストールすることだった。

これまでの経験からみて再生ソフトの混在は問題にはならないと思うので,要点の1つ目は無視することにした。まず要点の2つ目ドライバソフトの更新を試みたが,これでも改善は見られなかった。

やはり諦めるしかないかと思ったが,マウスコンピュータに標準で添付されてみるDVD再生ソフトPowerDVDではどうなるのだろうと,これもインストールしてみることにした。PowerDVDはマウスコンピュータの「サプリメントディスク」に含まれておらず,DVDドライブ(LG DVDRAM GH20NS10)添付のCDに収録されている。このCDではPowerDVD単独でのインストールができず,CyberLink DVD Suite と同時にインストールことになる。実はこのとき,このCDから「LG ODD Auto Firmware Update」なるソフトがインストールされる。インストール後,LG ODD Auto Firmware UpdateによってDVDドライブのファームが更新されたようだった。

この状態からPowerDVDを起動すると市販DVDはもちろんDVDレコーダーで記録したVideoモードDVD(DVD-R・DVD-RW)も正常に再生できるようになった。それどころかMediaPlayer11やRoxioのCinePlayerでも問題なく再生できるようになってしまった。完全に問題解消である。

DVDドライブのファームが更新されなくても,マウスコンピュータの出荷状態(CyberLink DVD Suite と PowerDVD がインストールされた状態)なら少なくともPowerDVDで市販DVDは再生できるはずだし,MediaPlayer11でも再生できるに違いない。そう考えるとOSの標準状態に,CyberLink DVD Suite と PowerDVD の何かが加わることが必要なのだと思われる。OSの標準状態で市販DVDの再生ができないことは問題だと思うが,もう気にしないでおこう。

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2008年5月25日 (日)

ディスクトップPC更新 その3

「更新に失敗しました」と表示されてUpdateが進まない状態は相変わらずだ。このままではPCの移行・更新作業は進まない。結局,腹をくくってOSの再インストールを行うことにした。

Windowsの再インストールでは,OS標準でないドライバソフトを集めるのが面倒だ。幸いマウスコンピュータでは「サプリメントディスク」というCDがPC本体に添付されており,再インストール時に必要となるドライバソフトなどが収録されている。これがあったことで再インストールに踏み切ることができた。

通常の手順で再インストールを進める。これまで幾度となく行っているので手馴れた作業だ。前回の失敗を繰り返さないよう,今回はSP2用の更新をすべて終えてからSP3の更新作業を始めるという手順を選択した。したがって初回設定では「自動更新を有効」にしておく。

無事再インストールを完了し,「サプリメントディスク」からドライバソフトをインストールする。この後,SP2のままWindowsUpdateを実行して更新を進める。どうやら出荷状態とほぼ同じにはなったようだ。ただCDライティングソフトは標準添付のCyberLink製より,Roxio製の方が使い慣れているので「Easy Media Creator 10 Suite」をインストールした。

ここまでは何の問題もなかったが,WindowsMediaPlayer11でDVD再生を試みたところ,DVDレコーダーで記録したディスク(Videoモード)はもちろん市販DVDでも正しく再生できない問題にぶつかった。音は出るのだが画像がグレー1色になってしまうのだ。Easy Media Creator 10 Suite に含まれるCineplayerを使用すると市販DVDのみ正しく再生できる。いろいろ試してみたがダメだった。

今のところ,CDのリードライトには支障はないし,PCでDVDを見たりすることはほとんどないので大きな影響はないが,「サプリメントディスク」のドライバソフトに以外に必要なものがあるかも知れない。明日にでもマウスコンピュータのサポートに問い合わせだけしてみよう。

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2008年5月22日 (木)

ディスクトップPC更新 その2

今日から移行作業を開始する。先日WindowsXPのSP3が公開されてたので,最初にこれをインストールしてから,アプリケーションのインストールを行うという手順で進めていこう。

実はこの方針が安易だった。

プリインストールのXPを最初に起動すると,初回設定(Microsoft Windows へようこそ)が実行される。その中で「コンピュータを保護してください」画面で自動更新の設定を行うのだが,いつもの通り「自動更新を有効にし…」を選択した。後から考えるとこれが元凶であった。

もちろんこの段階では何の問題もなく初回設定作業を完了した。とりあえずInternetExplorer を起動してサイトをいくつか見てみるが,レスポンスは以前のPC(CPU:Pentium4 2.4MHz)に比べて格段に良くて快適だ。

早速,予定した手順に従ってWindowsUpdateからSP3更新を行う。表示されるメッセージに従って進めるだけなので何の問題もない。更新作業後,再起動して完了。何でもない作業だ。SP3はこれまでの更新ファイルの集大成であって機能追加もなく,再起動後見た目には何の変化もない。

このまましばらく使っていると,タスクバーの通知領域に「更新の準備ができました…」のメッセージが表示された。いつもの通り,更新を実行してしばらくするとウインドウが開いて「更新に失敗しました」のメッセージが…。その後,「更新の準備ができました…」・「更新に失敗しました」の繰り返しで,何度トライしても同じ結果になってします。電源を切ったり再起動も試みたが結果は同じだった。

どうしたものかと頭を抱えてしまった。更新が失敗してしまう更新ファイルは6つほどあったが,調べてみるとXP SP2用の更新ファイルようだ。このことから類推して次のように結論付けた。

初回設定後の再起動からSP3の更新作業を始めるまで,InternetExplorer を使ってサイトを覗いていたのだが,この時はXP SP2の状態だった、その間「自動更新が有効」であったためにXPは,SP2用の更新ファイルを探してダウンロードしていたのではないだろうか。その更新が完了するのを待たずに,SP3の更新作業を初めてしまったためにSP3の更新が先に完了したのではないだろうか。そのため実際には必要なくなったSP2用の更新ファイルが未更新のまま残ってしまい,更新しようとするのだが,OS本体にはじかれてしまうため,「更新に失敗しました」となるではないだろうか。

SP2用の更新をすべて終えてからSP3の更新作業を始めるか,初回設定では自動更新を無効にし,SP3の更新完了後に自動更新を有効にし直せばよかったのではないかと思う。

更新に失敗したファイルを今後無視させる設定も可能だが,何か割り切れない。OSの再インストールをすれば解消するだろうが,それも億劫だ。どちらを選択するか,しばらく考えよう。アプリケーションのインストールはもう少し先になりそうだ。

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2008年5月21日 (水)

ディスクトップPC更新 その1

先々月あたりからCPUファン異常など不安を抱えるディスクトップPCを更新した。通常DELLの製品を購入・納品することが多いのだが,このところなぜかコストパフォーマンスが低いような気がする。

希望としてはプリインストールソフトがほとんどなく,ハード構成もシンプルなもので構わないのだ。何か適当なものはないかと探したところ,マウスコンピュータのPCのコストパフォーマンスが高いようだ。その中から「MDV ADVANCE ST 4930S」をチョイスし,OSのみXP Professionalに変更した。5月13日に発注して今日届いた。

マザーボードは,MSI P35 NEO-F だった。CPUはIntel Core2 Duo E8500(3.16MHz),オンボードビデオチップがないのでVideoボードにNVIDIA 9600GT(512MB)が組み合わせていある。アップグレードサービスでメモリ4GB,HDD500GBとなっている。

CPUをQuadコアにする選択肢もあったが,敢えてDualコアを選んだ。おそらく使用するアプリケーションの中で,最も処理が重いのは「PhotoShopCS3」だと思われる。現在「PhotoShopCS3」はインテルのDualコアCPUまでしかサポートしておらず,公式にはAMDのCPUをサポートしていない。仮にインテルQuadコアCPUを選択してもDualコアCPUと同様(コア2つ分)の動作しか期待できない。それなら同じ価格帯でも動作クロック周波数が高いDualコアCPUの方が処理が早いはずだ。これがDualコアを選んだ理由だ。

USBポートは前面2ポート・背面4ポートとなっているが,前面ポートはメモリカード用に常時空けておきたい。背面ポートはUPS・インクジェットプリンタ・PDA・ラベルプリンタで埋まってしまう。CAD用のタブレットなども接続したいので,USBポートの増設が必要になりそうだ。

とりあえず明日から移行作業を始めよう。

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2008年5月16日 (金)

イーモバイル D02HW

宮崎に入りホテルにチェックインした。2つ3つメールを送らねばならなかったが,このホテルでは部屋にLANポートがない。先日契約したイーモバイルのD02HWを使ってみる。

D02hw 私が外出中にインターネット接続する頻度はあまり高くないので定額契約ではコスト高になる。接続場所はほとんど都市部だが,作業現場など無線LAN接続が期待できない場所も多い。

そこで選んだのが,イーモバイルのEMチャージだ。プリペイド式で1日使用なら定額630円で,7.2Mbps通信ができる。

課金方式など納得できないところも少なくないが,結構使えそうだ。サービスエリアの拡張を期待したい。

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2008年5月 2日 (金)

メカニカルキーボード

ディスクトップPC更新に向けて構成を検討中なのだが,キーボードがちょっと気になった。DOS/Vパソコンが普及するようになって格段に安くなったのがキーボードだと思う。今では1000円以下で変えるものさえある。大抵はラバードームを用いたメンブレンスイッチタイプのものでどうも馴染まない。

20数年前,大型コンピュータの端末(確か富士通製)を大学時代に使っていたのだが,その打感が最も素晴らしかった。その後パソコンを使うようになったが,初期はさほど違和感はなかった。ところがDOS/Vパソコン普及と共に価格競争の犠牲となったのか,キーボードの質がどんどん落ちていった気がする。打感以外にもDOS/Vキーボードへの不満は少なくない。1つ目はESCキーの位置,これはTABキーの上にあるべきだ。2つ目はCtrlキー,これはTABキーの下にあるべきだ。昔のキーボードはすべてそうなっていたはずだ。なぜ現在のような配置になっているかまったく不可解。慣れれば一緒などという輩もいるが,アルファベットの配置に根拠があるようにESCキーやCtrlキーの位置にも根拠があったはず。DOS/Vキーボードは思い付きだけで配置が決まっているような気がする。

昔通りの配置になっているキーボードを望むのは難しいだろうが,以前の打感が得られるキーボードは不可能ではないはずだと考え何年も前から探していたが見つけることはできなかった。ところが今回あっさりと見つかってしまったのだ。

Filco

ダイヤテック(株)からFILCOブランドでメカニカルキーボードが販売されていたのだった。どうして今まで気が付かなかったのか不思議なぐらいだ。HPを見るとドイツのCherry社製キースイッチが使われたものがいくつもラインアップされている。早速注文しようとショップサイト(楽天)を見ると,通販限定モデルとしてALPSのキースイッチを使用したものが販売されている。かつて日本でキースイッチといえばALPSが定番だった。そんなキーボードが存在しているとは夢にも思わなかった。即発注!

それが今日届いた。早速PCに接続してみた。メリハリのある打感と打音は昔と同じだ。正直なところ,キーを重く感じてしまうが,昨今の軟弱キーボードで指が鈍ってしまったせいだろうか。鈍った指にどちらが相応しいのかしばらく様子を見てみよう。

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