通潤橋 (熊本県山都町)
今日はレンタカーで阿蘇を目指す。久しぶりに阿蘇の火口も見たいが,以前から行ってみたかった「通潤橋」へ向かうことにした。
通潤橋と言えば放水が知られているが,この時期は土日の正午に1回行われている。それに間に合うよう走っていたら11時前に到着したのだが,そのとき放水が行われていた。この放水作業は事前にお願いすれば有料(5000円)で実施され,このときは団体ツアーのために行われたようだ。
もともと通潤橋は上の画像で右側にある白糸台地へ送水するために造られたものだ。
水は手前側から奥の台地へと送られている。この橋については,山都町のHPや熊本国府高校HPの山都町の通潤橋に詳しく紹介されているので参照されたい。
橋の上面は高さ23mに及ぶ。江戸時代末にこれだけの構造物が1年8ヶ月で造られたというのは驚くばかりだ。この石組みには,武者返しで知られる熊本城の石垣が参考にされたらしいが,当時の石工たちが永年に渡って培った技術が如何に高かったを示しており,賞賛すべきである。
正午になりアナウンスが行われた後,放水作業が始まる。本来この放水は,橋の中に埋め込まれている送水管に溜まった土石を押し流すための作業である。送水管が3つあるので,放水が描くアーチも3つになる(手前に2つ,奥に1つ)。
知るほどに,この橋に込められた思いと技術の奥深さに感嘆するばかりだった。
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